BBCはグローバルかつローカルに――旅をしながらアメリカの地方を伝えるプロジェクト「BBC Pop Up」が始動

bbc popup

BBCが、アメリカの地方都市を報道するプロジェクト「BBC Pop Up」を始めました。

BBCの記者が6ヶ月間で6つの町を車で回り、ポップアップの(=一時的につくられる)支局を開いて滞在することで、まだ伝えられていないような地方の問題を探していきます。

ビデオのなかに「LOCAL STORIES FOR A GLOBAL AUDIENCE」(地方のストーリーを世界の視聴者に)というフレーズが出てきますが、これがBBC Pop Upの目的だと言えるでしょう。

BBCの「Video Innovation Lab」の所長を務めるMatthew Danzico(マシュー・ダンジコ)さんは、「ワシントンDC、ニューヨーク、ロサンゼルス以外で起こる地方のストーリーも、世界中の視聴者に伝える価値があること」を証明したい、と言います。

BBCは世界中に44の支局を持っていますが、人口15万人以上の都市は3,000もあるのです。コミュニティに滞在でき、かつ簡単に場所を変えることもできるモバイル(移動可能)な支局をつくらない理由はないでしょう。

BBC Pop Upが最初に訪れたのは、コロラド州・ボルダー。その理由は、マリファナの合法化、銃規制、教育といったアメリカの未来を決めるような議論が、現在この町で起きているからだといいます。

またプロジェクト期間は11月の中間選挙の時期ともかぶるため、スイング・ステート(選挙の度に共和党・民主党の間で勝利政党が変動する州)として知られるコロラド州は、人々の選挙についての意見を聞くのに適しているのだと思います。

 
このプロジェクトでは地方のストーリーを伝えるだけでなく、地元の人と一緒にワークショップを開いたり大学で授業を行ったりもするそう。地元の人々との対話は、その地域の問題を発見するために必要なことだと思います。下のビデオやtumblrのサイトでミートアップの様子が伝えられています。

BBC Pop Upは、イギリスの公共放送局であるBBCがアメリカを報道するという意味で”グローバル”、かつ報道の目が十分に向けられていないような地方に焦点を当てるという意味で”ローカル”な取り組みと言えるでしょう。半年後にどのような成果が得られているのかが楽しみです。

(via BBC Pop Up, Nieman Lab, journalism.co.uk

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