「TIME」が表紙に広告を導入:雑誌業界のタブーを破る

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TIME.Incが、雑誌「TIME」の表紙に広告を入れたことが話題になっています。

導入したのは、電気通信事業者Verizon Wirelessの広告。バーコード部分に小さく「FOR BEST RESULTS USE VERIZON SEE P.23」と広告が入っています。

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雑誌の表紙は編集者・出版社のブランドステートメントであり、表紙には広告を入れるべきではない。

これは、American Society of Magazine Editorsが定める編集ガイドラインのひとつ。雑誌の表紙には広告を入れないというのが雑誌業界の伝統であり、それは編集の独立を意味するものでもあるのです。今回のTIMEの表紙広告は、たとえ小さくてもそのタブーを破ったことになります。

 
背景には、やはり雑誌の置かれている厳しい状況があるのでしょう。紙の雑誌は、年々購読数と広告費を減らしています。とくに近々TIME Warnerから独立するTIME.Incは今、人員削減などのコストカットに迫られている状況だそう。

magazine ad▲アメリカの雑誌広告費の推移と予測 via Mashable

しかし上のグラフを見ればわかるように、デジタルの広告費は増えていますし、これからも伸びるでしょう。以前「VOGUE」がオンラインコンテンツの大幅拡大を計画中であることを紹介したように、デジタルに本格的に力を入れる出版社も増えています。タブーを破って信頼を損なう危険を冒すのであれば、デジタルにより力を入れる努力をするべきだと個人的には思うのですが、問題はそれほど単純ではないのでしょうか・・。

新聞よりも危ないといわれる雑誌はどのように生き残っていくべきなのか、というのは興味のあるテーマなので、詳しい方はぜひ意見を聞かせてください。

(via Advertising Age, Mashable

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