AP通信とロイター、記事は500語以内で

under 500 words

世界中にネットワークを持つ大手通信社のAP通信が、記事は300〜500語で書かなくてはいけないという新たなガイドラインをつくりました。(※1)

AP通信はその理由を2つ挙げています。1つは、AP通信のニュースを受け取る世界中の新聞やテレビといったメディアに、通信社から送られてきた記事を媒体に合わせて編集する人材が足りていないから。2つ目は、記事が長いと読まれにくいという傾向があるからです。とくに今増えているモバイルでニュースで読む人に、その傾向は強いのでしょう。

例外は認められて、その日のトップニュースなどの重要なニュースでは500〜700語を目安とするなど、臨機応変に対応するそうです。

そして同じく大手通信社のロイターでも、記事は500語以内で書くように指示するメールが最近記者たちに送られたとのこと。「ほとんどの読者は長いと読むのを諦める」と説明しており、理由はAP通信とほぼ同じです。

▲500語以内で書くように指示したメールが1174語あることを指摘した、TIMEの編集者サム・ジェイコブスさんのツイート。

モバイル人口が増えたことに合わせて、大手メディアが語数制限をガイドラインとして決めるというのは、おもしろい試みだと思いました。(※2)

以前「バイラルは最高だとみんなは言うけれど」で、大手メディアは「どうすれば忙しい現代人に必要なニュースを読んでもらえるのか」をネットメディアから学べるのではないかということを書きましたが、まさに今回紹介した取り組みは「長いと読まれない」というネットメディアの考え方が大手メディアに採用された事例だと思うからです。

もちろんすべての記事において、ただ長さが短ければいいというわけではありません。調査報道や特集など、長い記事が求められる場合もあります。しかし通信社という速報が多く求められるメディアについては、このデジタル時代に読者により良く情報を届けるために、長さの目安があってもいいのかもしれませんね。長さを意識するあまり、大事な情報がこぼれ落ちないように気をつけなければいけませんが。

 
※1:英語の500語は、日本語では1000〜1200字ほど。(参考

※2:ちなみにロイターは元々のガイドラインとして500語を目安にしていましたが、メールには「Do remember that 500 is not a target. Most stories should be even shorter.」とあり、今後はより短くしていきたいようです。

(via Washington Post, TBN

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